Soulworker

BACKGROUND STORY

「空白」が世界を飲み込んで数か月…。
格闘家を目指す少年の夢は、この世界では意味を持ち得なかった。

「ならば人々を助け、この世界を救おう」
絶望を振り払ったジンは人命救助団体に所属、培った身体能力を人々のために活かした。
助けられた人々の感謝と激励に、ジンは生きがいを感じるようになる。
しかし日に日に増大していく生きがいはやがて、過度な情熱へと変わっていく。

いつものように難民をシェルターに避難させ、

夜を徹して救援物資を整理していると、突如周囲が紫色に染まった。
耳にこびりついて離れない、あの轟音…。
かつて少年の夢を奪った、「空白」の音だった。

難民シェルターが巨大な渦に巻き込まれていくのを見た少年は、理性を失ったように「空白」へと駆け出した。
すでに手遅れであるのはわかっていても、自らの情熱を止めることなどできなかった。

ようやく見つけた新たな夢…失いたくない。
少年は空白に飲み込まれた人々を救い出すため、その渦の中へと身を投じた。
たとえそれが、自殺行為だとわかっていても…。